元汚部屋の住人であった私がスッキリとした生活をするようになるまでの軌跡をたどります。
今回は「自分基準」にスポットを当て、新居にもっていく物の選び方をまとめてみました。
- 自分基準を知ることは自分を知ること、無人島に何持ってく?
- 旧住まいから新居にもっていく物の基準は?
- 新調する家具や家電はどうやって選ぶ?
- 足らない!を体験したら世界が変わる
汚部屋の話かと思ったら、精神の話になってしまった説法回スタートです!!
自分基準を知り自分を新しい世界へ連れていく
引っ越しや断捨離を決意するということは、今までとは違う世界に自分を連れていくということです。
そのために必要なことは「自分の基準を持つこと」です。
前回の記事では「不用品の基準」を紹介しましたが、今回は新しい世界につれていく物を選ぶ基準を解説していきたいと思います。
「もし、無人島に一つだけ持っていけるとしたら、あなたは何を選びますか?」
新居にもっていく物を選ぶ時の気持ちと通ずるものがあると思います。
新居にもっていくものの基準は?
新居にもっていくものの基準は、これがなくては生きていけないと思うもののみ。
芸術大学の試験にあるような真っ白なキャンバスに「なんでもいいから絵を描きなさい」と言われたら、何を描こうか悩みますよね。
自分の中に確固たる描きたいものやテーマのようなものがあれば、筆も進むのでしょうけど、あいにく私はそんなものは持ち合わせていませんでした。
そんな時何を参考にするか?
一番簡単なのは「実家で使っていたものと似たものを選ぶ」ということでしょう。
人は無意識のうちで変化を嫌います。でもそれでは、汚部屋に逆戻りです。
なので、新居にもっていく物は「これがなくては生きていけない」もののみにしました。
とりあえずは全部NG
「必要ではないけれど、捨てるのももったいない気がする…とりあえずもっていこう」これは完全にNGです。
せっかくの引っ越しという良い機会を価値のないものにしてしまう汚部屋思考です。
「とりあえず」は後回しの言葉です。真っ白なキャンバスになぜ汚点を付けるのでしょう?
「とりあえず」とはそういうものです(過去の自分へのメッセージ)
とりあえず持っていったものは、遅かれ早かれ捨てることになります(実体験)
私が実家から持ってきたもので、今も使用しているのは「石窯オーブンレンジ」だけです。
「それ一生使いたいものですか?」
「とりあえず」に審査を通ったものをさらにふるいにかける言葉が「それ一生使いたいものですか?」
世の中に一生使いたいものなんてあるのか?私の想像力では答えは出てきませんでした。
私が一生使いたいのは、自分という存在くらいだと今は思っています。
私が一生使いたいと思うものの基準は、自分の心が判断してくれると思っています。
例えば‥‥
- それがあると、心がウキっとするもの
- 見るたびに活力をもらえるもの
- 無くなったら心が乱れるようなもの
一生使いたいもの=とても大事なものです。捨てずに持っていきましょう。
自分が大事に思っているものや思い出を再認識できるいい機会ですね。
物を選ぶのは最高に楽しい!新しく買うときの基準は?
物を新調するときは、一緒に暮らす人との価値観をすり合わせて理想の生活に一番近いものを選ぶようにすると良いでしょう。
新居の家具や家電を選ぶのは、住む家を探す時くらいウキウキして最高に楽しいものです。
予算や条件に合わせて、たくさんの物件を内見するように家具や家電も選びましょう。
新居に合わせて私が新調したものと選ぶときにこだわった点をまとめました。
- 洗濯機
→毎日洗濯をするのでたくさん洗えるスタイリッシュなもの。 - 冷蔵庫
→デザインの良いもので、白くないものがいい。 - トースター
→奥行があって、お手入れが簡単なもの - シーリングライト×3
→電球色のもの - 掃除機
→サイクロン型でゴミ袋がいらないもの - ベッド
→二人で寝ても体のぶつからない大きいもの - カーペット
→緑のもの - ダイニングテーブルとチェア
→家族が増えても使えるように、折り畳み式のもの - コンロ
→黒くなく、火力が強い3口タイプ - 炊飯器
→お米の味を最大限に引き出す圧力タイプで、色は黒っぽいやつ
生活に必要なものはほとんど新調したので、夫婦で価値観をすり合わせながら、こだわって選んだ記憶があります。
こだわりを持っていないと、どれを選んでいいかわからず価格や店員のおすすめを買ってしまうことになります。
買って使うのは自分です。自分の基準で選ばないと絶対後悔します。安くないのに!
5年後も使えるか
こだわりの点をクリアしてもまだまだたくさんの商品があります。
次なる基準は、「5年後も同じ気持ちで使える!」と思えるか、だと思います。
実際に使うかどうかは別として、流行や心の移り変わりで使わなくなるような気がするものは選ばない方がよいでしょう。
家具や家電は、下手したらその後の人生で一回も買いかえない可能性もあります。
長く一緒に過ごすものに妥協はしたくないですね。
「やっぱり…」と思わないほど考え抜いたものか
最後の二択になったものがあったとしましょう。
こっちかこっち、どっちにしよう?と悩んだら、「やっぱりあっちにしておけばよかった」と思うあっちの方を選びましょう。
大体そういうときに悩む理由は、値段です。
その「やっぱり…」はそれを使い続ける間ずっと付きまといます。これは地味につらいです。
値段が理由なのであればなおさら、自分の理想に近い方を選びましょう。
見栄を張ってないか
新婚なんだからこれはあって当たり前、誰かに良いと思われたいからと選んでいませんか?
最新モデルの家電!来客用のスリッパ!来客用のカップ&ソーサー!
全部いりません。それは見栄の塊だし、使用頻度も低いです。
そこに暮らす人たちが使わないものは無くても問題ありません。
実際、引っ越してしばらくして来客用に買ったグラスやスリッパは処分しました。
親や義親が何かを言ってきても、基本スルーで大丈夫です。
それは親の見栄であり、住民である人たちが解消する課題ではありませんから。
見栄やおせっかいに惑わされないで!(難しいけどね)
【無くても大丈夫】足らないを体験してみる
最低限の生活を送れる家具と家電があれば、物はなくても大丈夫です。「足らない」はそのうち慣れます。
生まれてからずっと実家で暮らしてきた私は、最初「あれもないこれもない」と嘆いていました。
- 家に帰っても「おかえり」と言ってくれる家族はいない
- 夜ご飯も朝ごはんも小腹が空いたときに食べたいお菓子も自分で作らなければ、食べられない
- 洋服は洗って干して畳んでしまうまでをやらないと着れない
今まで何不自由なく暮らしていたのは、母をはじめとする家族がいてくれたからなんだって初めてそのありがたさと愛の深さに気づくんです。
この先、それを自分に与えていくのは自分であると、心に決めて足らないを埋めていくんです。
物も一緒です、足らないと思っていたものを足らないままにしてみてください。
他の解決策が浮かぶかもしれません。
何度も何度も足らないを経験して、それでもどうしてもその欲求に答えられるものはそれしかないと思ったら初めてそれが自分の人生にとって必要なものなのです。
究極なので、難しいですがここまでたどり着けたら、自然と自分に必要なものを選べるようになります。
怖がらずに一度やってみるとその後の人生が楽しいですよ。
まとめ
新居にもっていく物の「自分基準」にフォーカスして解説してきました。
簡単なようで奥に深い深層心理に潜り込むような話に展開したので、「これは汚部屋脱却の話か?」と書いていて思いました。
部屋は心を映す鏡です。心のよどみは必ず部屋に実体化して出てきます。
逆もしかり、家具や家電などの物に対して曇りがあると心にも曇りが出ます。
汚部屋から脱するためには、心のよどみを浄化してくれるようなときめきとウキウキを与えてくれる物しか部屋に置いてはいけないんです。
「足りない」と感じるのは、多くの場合そう感じてしまう心の癖から生じた「不足感」なのかもしれません。
不足感は不足ではなく、「なんか不足してる感じがする」ということなのでなくても、大体の場合は大丈夫です。