水槽のお掃除屋さん・石巻貝って知ってますか?
知らなくても知っててもいいので、聞いてください!石巻貝、めちゃくちゃ可愛いんです。
正直貝に魅力を感じたことはありませんでしたが、石巻貝は別格です。
そんな私がドハマりした石巻貝の魅力と可愛さと飼育ポイントを、私調べでまとめました。
※ちなみに当方アクアリウム初心者です。(メダカ飼育歴3年くらい)
石巻貝とフネアマ先輩は朝も昼も夜もずっと見ていられる、楽しい。
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メダカの水槽に石巻貝を入れた理由
我が家にはメダカの水槽があります。いや、ここは敢えてかっこよく表現します「アクアリウムがあります」!
元はメダカだけで飼っていたんですが、水草を入れたりメダカが産卵したりするタイミングでコケが増えて、その対策としてヌマエビたちも買い始めました。
でも、ヌマエビは私が食べてほしいと思っている藻は食べてくれないんです。
ガラス面のお掃除も苦手らしく、定期的にスポンジで掃除していました(これが結構面倒)
ある日突然「ヒメタニシ!タニシを入れたいよ!」と思い立ったので、調べたのですが近所のショップでは取り扱いが無くて、石巻貝にすることにしました。
ヒメタニシは水槽でも繁殖可能なので、長く我が家の水槽を守ってくれそうで良かったんですが、販売がないんならしょうがない。
コケ取り職人・石巻貝はめっちゃ可愛い。
- 石巻貝(イシマキガイ)
- 貝殻は細かい丸柄で、焦げ茶色。
- 体長は1cm前後
- 購入場所はコーナン
- 顔とフォルムがめっちゃ可愛い。癒し系。
1匹、80円だったので、5匹購入しました。
実は、コーナンより前にスーパービバホームとジョイフルにも行ったんですが、どの店舗でも販売していました。
これだけどこでも売っているということは、広く有名で飼育がしやすいという証です。
私はマメではないので、簡単でほぼ手入れ不要な生き物しか飼育できないんです。
先輩コケ取り棟梁・フネアマ貝はマツコ・デラックス
- フネアマ貝
- 平たく、薄灰色の貝殻
- アワビの仲間らしい
- 吸着力が強い
- 体長は1.3cmくらい(石巻貝より少し大きい)
- 顔とフォルムがマツコ・デラックス。癒し系。
…実は、石巻貝を買う前日にジョイフルで買ったがこのフネアマ先輩です。
価格は1匹280円。店員さんに聞いたところ、お掃除力はかなり高いと好評だったので2匹購入。
1匹は翌日には亡くなっちゃっていました(´;ω;`)ウゥゥ
フネアマ先輩は地面が苦手なので、ガラス面を入念に掃除してくれています。
完全に見た目がアワビ。マツコ・デラックス。
愉快な大家族・ヌマエビ(ヤマト・ミナミ)
- ヤマトヌマエビ、ミナミヌマエビ
- 大きいのがヤマト、小ぶりなのがミナミ(だと思う)
- 定期的に産卵して、増えます。
- メダカの餌が大好き
- 水草についたコケを食べるんだけど、水草も食べてしまう
- 動きがダイナミックで見てて飽きない
メダカの次に古いヌマエビさんたちです。
最初は6匹づつくらいからスタートしたんですが、今では数えきれないほどいます。
まさに大家族。ガラス面のコケはあまり得意ではないらしく、メダカの食べ残しを抱えて食べてます。
抜け殻もきれいに食べてくれますので、残飯処理班というとこでしょうか。(助かってます)
メダカの水槽のお掃除をしてもらっています
で、本題の石巻貝なんですが、彼らの掃除能力の高さには脱帽しました。
コケまみれの緑色の置物(家)がみるみるうちに真っ白に!すげえ。
彼らにも苦手なものや食べないものがあることもしばらく観察を続けたらわかったので、私なりにまとめてみました。
いやぁ、それにしてもすごいお掃除力です。初めてルンバを使った時くらいの感動でした。
石巻貝の掃除能力はかなり高い!
ガラス面、置物の壁面、ろ過装置のケース、エアチューブ、水草の鉢植えなど、どこでもお掃除します。
手ではなかなか落としきれない濃いコケも、食べてくれます。
小さい口から鋭い牙のようなものを繰り返し出して、こそげとっていく姿は未知のエイリアンのようです。(ほめてる)
糸状の藻は食べない
ガラス面についていても突起のある糸状の藻やツンツンしたコケは食べません。
体を細くしてうまくよけながら食べられるコケだけ選別して食べています。
糸状に広がる藻(アオミドロみたいなやつ)は、誰も食べてくれないので、定期的に巻き取ったりライトの照射時間を調整して対策していこうと思います。
石巻貝飼育のポイント(私調べ)
飼育は比較的簡単と言われる石巻貝ですが、一応飼育のポイントはあるようです。
- 水温・水質
- 水槽内で繁殖の有無
- 脱走する!蓋は必ず!
- 砂利や砂は苦手
- 寿命
飼ってみて感じたこと、調べて分かったことをまとめました。
水温・水質
- 飼育可能な水温:10℃~28℃
- 水質:中性からアルカリ性
室内で飼う場合、冬場であっても10℃を下回ることはないのであまり心配する必要はないです。
外のビオトープなどで飼育する場合も、メダカが生存できる温度であれば大体大丈夫なんだそうです。
水質もそこまで気をつかう必要はないようですが、酸性の水で飼育すると貝殻が薄く溶けてしまうそうです。
溶けてしまった貝殻は戻りませんので、酸性の水には注意したほうが長生きしてくれます。
繁殖はしない
石巻貝は川と海との間である汽水域で育ちます。
水槽内で産卵しますが、卵がかえることはなく水槽内では増えません。
コケ取り用に捕まえたタニシを水槽に入れたら、大増殖して困ったなんて話はよく聞きますが、石巻貝ではそんなことは起こり得ないということです。
繁殖しないのは残念ですが、うちの水槽に海はないし、しょうがない!
脱走する!蓋は必ず!
エビにもメダカにも同じことが言えますが、石巻貝も水槽の淵から脱走をしますので蓋は必須です。
エアポンプ用に蓋の角2か所に穴が開いている蓋を使っていますが、エビはそこからでも脱走し、気づけば干しエビになっていたこともしばしば。
蓋は水槽の水位減少にも効果がありますので、必ずサイズに合ったものを使用しましょー。
しばらく固まることがある
なぜなのか理由はわかりませんが、石巻貝は固まって動かなくなることがあります。
水槽の隅っこでジッと固まって口もどこかに格納してしまっていて、「死んじゃったので??」と心配になったほど。
そのジッと固まる現象は一晩経ってもそのままだったので、半ばあきらめていたんです。
もうだめなんだろうか…としゅんとしていたら突如元気に口を動かし元気に這いずり回り始めました。(歓喜)
ただ休んでいただけだったようです。良かった。
砂利や砂は苦手
元々はコンクリートや大きな川石がある環境に生息しているため、細かい砂利や砂の地面は苦手。
粒の細かい地面だと歩行や移動が困難で、転んだまま起き上がれずそのまま死んでしまうこともよくあるようです。
そのことを知ったので、沖縄で拾ってきたシーグラスを砂利の上に敷き詰めてみました。
砂利の上でも移動はできますが、シーグラスの上はかなり歩きやすそうです。
のんびりなイメージがありますが、移動速度はかなり早い(ナマケモノより速そう)
寿命
寿命は約1年と言われています。
先ほども書いた通り、産卵はしますが繁殖はしないので飼いきりになります。
ある程度成長してから販売されるので、自宅の水槽に迎えてから1年は持たないのが普通だそうです。
長生きしてほしいなぁ。
まとめ
水槽の掃除屋さん石巻貝の魅力をたっぷり紹介してきました。
私自身水槽に入れるまで、ここまで可愛くて癒されてずっと見ていられる生物だなんて思っていませんでした。
小さな体で一生懸命食料を探し、食べることで水槽内の環境整備までしてくれる。
なんて素晴らしいんでしょう。自然界って本当に適材適所良く出来ています。
しばらくぼーっと水槽を見つめて微笑む幸せな時間が続きそうです。