Mr.Childrenがアルバムリリースに先駆けて収録曲「ケモノミチ」を先行配信したらしいという情報を見たのは、楽曲を耳にした後のこと。
調べてみると以下のような情報を目にすることができた。何もチェックしてないのに10日以内に楽曲を聞けたのはうれしい。
ロックバンド・Mr.Childrenが16日、2年10ヶ月ぶり通算21枚目のオリジナルアルバム『miss you』(10月4日発売)収録の新曲「ケモノミチ」を先行配信リリースした。
Mr.Children、新曲「ケモノミチ」先行配信&リリックビデオ公開 (msn.com)
以下はリリックビデオも見ず、数回繰り返し聞いた私の感想というか共感したところを書き綴っていこうと思う。
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この記事でわかること
- ケモノミチを聴いた感想
- ケモノミチの超個人的考察
良桜井も悪桜井もどっちも好きだけど、悪桜井の容赦ない感じが特に好き。
常識や規則がぐるぐる変化をしていく今の世の中を受けて「バランスとるだけで精一杯消耗していく」と歌う桜井さん天才。
急に現実的な話になるけど、私は物価の高騰もルールの変更も私は柔軟に対応しているつもりだど、誰にぶつけたらいいのかわからない戸惑いのようなものは常にあって、じゃぁどうすればいいのかの答えはいつも「まあ、しょうがないか」。
しょうがなくはないんだけど、誰かと戦ったり権利を主張していくのはすごく疲れるし面白くない。争うより主張するよりただ穏やかに暮らしていきたい。
そういう自分の表面的な平和主義なところと内側にあるマグマのようなものの温度差を再認識させられた曲。
サビの部分で「誰にSOSを送ろう?」と歌う桜井さん天才。そのあと、
匿名で書いた柔な叫びを 鼓膜で食らうロックンロール つかの間潤う
ケモノミチ
歌詞はこう続きます。まじで、今の私のことみえてます?
今まさにそんな思いを抱えながら誰にも迷惑をかけないようにヘッドホンをして大音量でこの曲を聴いて心が少しだけ潤っているんです。
そんな私に「ああ、あなたも音楽に思いを救われて生きてきたんだね」って少しだけ身近に感じさせてくれる桜井さんありがとう。
「柔な叫びを」がこの曲のどこよりも力強いところも好きです。
これは…あれかな。自分であり、特に意思も持たずに日々を生きている人を間抜けと表現しているのかもしれない。
すこしだけ見え隠れする悪桜井がとても良い。
ケモノミチにはケモノが通る。油断したやつは狩られる、厳しい世界であり本来生き物はそういう世界でいきているはず。
ケモノミチを行く人は、昨日は引きずれないもんね。深い。
そういう厳しい世界をちらりと見せながら、次のサビでは「君にラブソングを送ろう」と歌う。その温度差がケモノミチと現代を表しているのかもしれないと浅はかな考察をしてみたりして。
アコギとボーカルとストリングスをメインで展開する1番から、力強く刻む音源の差が印象的で、何かの映画音楽にタイアップされた曲かと感じました。
ミスチルとしては短い4分の中に、今の世の中や煮え切らない状態にいる主人公と、音楽に乗せる思いと、ケモノになれ!と自分を奮い立たせているようないろんなものが混ざった曲のように感じました。
この曲がMiss Youというアルバムの中でどんな風に位置づけられて異彩を放つのか楽しみです。